上達するメンタル、考え方ってどんな事?

バンド人間学

この記事は、株式会社ふれくさぶるYouTubeチャンネルの連動記事です。

こんにちは、くまちゃんです。
音楽楽しんでますか?

今回は上達するメンタル、考え方ということなんですが、
ここでお話するのは、楽器の向き不向きの話ではありません。
楽器に限らずですが、
好きこそものの上手なれ、こんな言葉があります。
動画でも色々長々話してますが、結局伝えたいのはこのことなんですね(^^;

今回は前後編まとめてお送りします。

性格と感情の間。

動画の中で「性格」と「感情」についてお話してますが、
え、楽器、音楽の話なのに、性格?感情の話?
ってお思いになるかもしれませんが、
僕がいろんな初心者の方を見てきて上手になる子にはやはりパターンというか、
傾向があった
んですね。

動画でも言ってますが、僕が定義する「性格」とは、
他人から見た自分自身の行動傾向なんですね。

うん、ややこしい。

行動傾向ってのは、ある選択肢においてその人がどういう行動をとるかって事なんです。

例えば会社の同僚や学校の同級生に「おはよう」ってあいさつされたらどうしますか?

手を挙げておーっす!とか言って元気に挨拶する人は、
明るく元気な人って他人に見られるし、

笑顔でにこやかに「おはよう」って挨拶する人は、
穏やかな人って見られるし、

下向いて目を反らしてしまう人は、
暗いやつコミュ障とか思われるでしょう。

でも、人によっては、
明るく元気な人は「うるさい人」ととらえる人もいるし、
穏やかな人は、「裏で何考えてるか分からない」って思う人も居るし、
下むいちゃう人は「シャイ、恥ずかしがりや」って思われることもあります。

そうなんです。結局「性格」って人から見たあなたの評価みたいな物なんですよね。
あなたの感情の傾向を塊で評価してるって事なんです。

感情は先ほどの選択肢に対して、行動をするための行動原理の元になります。
しかも無意識化の話ですね。

先ほどの挨拶の話で例えると、
人にあいさつされて「うれしくて」おーっす!って挨拶する、みたいな。
何か行動するときには、必ず感情が行動の元になります。
その感情の中でも、ポジティブなものやネガティブなものがあって、
そのポジティブな感情を楽器に注げるかどうか、って事がポイントになるのではないか、

と僕は思っています。

凄く端的に言うとこの感情が、
「笑う」「うれしい」「褒める」などポジティブなものが多く外に出ている人ほど、
いい人として認識されますし、
「怒る」「妬む」などのネガティブな感情が多く外に出ている人は、
嫌な人、とかメンドクサイ人って思われたりしますよね。
しかも、それって時と場合によって変わったりもしますし、
なかなか厄介な話なのです。

動画でも言ってますが、
感情は行動の原因おtなる要素なので、
この感情が良いものであれば、
いい行動が起こせるってことなのです。

上達するメンタル。

ちょっとこの辺については、動画ではちゃんと説明出来てませんね(^^;
なんて言っていいか、微妙な部分もあったので、
改めて文章で整理していきたいと思います。

上達するメンタルって、
先ほど言ったポジティブな感情を楽器に向けることなんですよ。

だからそれはどういうことなの?
って話ですよね(^^;

とある例を出します。

とある女の子が、かわいいものが好きで、
たまたま見かけたぬいぐるみを両親におねだりして買ってもらいました。
その女の子とてもそのぬいぐるみを気に入り、
うれしくてうれしくて、どこに行くにもそのぬいぐるみを連れて行ったし、
毎日一緒に寝るほどです。

とある男の子が欲しいロボットのおもちゃがありました。
でも自分のお小遣いだけでは買えません。
だからおうちのお手伝いをしてそのお駄賃を貯めておもちゃを買おうと決心しました。
数か月後、お駄賃を貯めた男の子は自分のお金でおもちゃ買いましたが、
やっと買えた喜びから、男の子はロボットに名前を付けて毎日戦闘ごっこをして遊ぶ毎日です。

ここで一番大事なのは、
手に入れた喜びをかみしめて、毎日遊んでいるということです。

これを楽器にたとえると、
楽器を手に入れた喜びが凄くて、
毎日触らずにはいられない、みたいなことです。

音楽が好きでいいじゃん、って思いますよね。
でも、聴くと弾くのではちょっと違うし、
音楽を奏でるための楽器なんですよ。

音楽って、音を楽しむって書くのは有名な話ですが、
楽器も楽しむ器なんですよね。

音楽を奏でることを楽しむためには、
楽器そのものを好きにならないと上手くなれない、って事です。

楽器を奏でるプロの方で、
お金を取る人前での演奏での楽器、なんでもいいって言う人はいないですよね。

弘法筆を選ばず、なんて言葉もありますが。
弘法さんほど字が上手な人なら、どんな筆を使っても上手な字を書ける、って事ですが、
僕はちょっと違うと思っているんです。
弘法さんはどんな筆でも、人から見たら上手な字を書けてたかもしれませんが、
本人が満足するものだったかは分からないんですよね。
弘法さんもお気に入りの筆だってあるだろうし。

結果としての作品は素晴らしいのかもしれないけど、
弘法さんが気持ちよく書けたかどうかは別問題だし、自分の作品に満足できてるかどうかは別問題なんですね。
弘法さんレベルの成功やミスなどは一般レベルでは分からず、
どんなものでも凄い!って思ってしまう。

こんな皮肉が込められている気がするのは気のせいでしょうか(^^ゞ

話を戻して。
車の運転が上手くなるためには、
思わず毎日乗りたくなるような車を手に入れてどんどんドライブするべきとか。

道具そのものを好きになる、って事が大事だし、
そのためには、気に入る道具を手に入れないとダメですよね。

だから、僕は初心者だからといって、
出来るだけ安い楽器を買うべき、ってのは賛成できなくて、
めちゃくちゃ欲しいと思える楽器があって、
予算が許すのであれば、最初から高い楽器を持つのも悪くない、と思います。

なぜなら所有欲が満たされて、つい触りたくなるから。

車の運転上手くなりたいって、いきなりフェラーリ買うのはオススメしませんけどね。
事故るから。

でも、楽器は命の危険はないし。

僕自身、今でも新しい楽器を買うと嬉しくて毎日弾きたくなります。
というより、弾くための時間を作ります。

そういう騒動を持つことが上達するメンタルなんだと思っています。
でも、これって人に寄るんですよ。

車を移動するだけの物と割り切って、走ればいい、動けばいいって選んでしまうと、
運転楽しくないから、なかなか運転上手くもならないんですよ。
必要な時しか乗らない、みたいな。

楽器も鳴ればいいや、みたいば感じで選ぶと
弾いてるときの楽しさも半減するんですよ。だから弾く時間も少なくなる。
だから、上手くなるためにはノルマを課して、無理やり練習するようになるんですね。

で辛くなって、辞めちゃう。

最初の話に戻るんですが、
初心者の方で、
「毎日頑張って教えられた事最低2時間練習してます!」
って人と、
「ちゃんと練習とかはあんまりしてないです。でも毎日触ってなんか色々やってます
って人では、
どっちが上達すると思いますか?どっちが長く続くと思いますか?
もちろんあくまで「傾向」なので絶対はありませんが、

僕が見てきた限りでは、後者の「練習とかあんまりしてないです。」
の人の方が長続きしますし、上手になります。

前者の、
「毎日頑張って教えられた事最低2時間練習してます!」
って典型的な人ですよね。
とてもとてもストイックな方だと思いますが、
毎日頑張って教えられた事を最低2時間、って言いかえるとノルマなんですよ。
自分に課したノルマ。これをこなしていれば上手くなれるはず、と課したノルマなんですね。
キツイノルマには危険性もあって、
まず、毎日二時間の時間をとれるのか、取れなかった時にそのことを気にせずリカバリーできるか。
さぼってしまった事を気に病む人も居て、成果が出なかった時にそのせいにしてしまうですよ。
クラシックなどの厳しい世界では一日さぼるとトロ戻すのに7日かかるとか言いますが、
LM楽器の増して楽器初心者がそこまでストイックな事する必要があるのか?
って事ですよね。

僕的には、楽器を弾くのは遊びの延長でいいと思っています。
その代わり遊びだから、思いっきり楽しんでね。って事です。
遊びって本来、自分が楽しい事を考えることですから、
楽器で遊ぶのなら何をしよう?って考えるのが楽しい、
そんな人が上達しやすいんですね。

最初っから上手くなるためにアレを練習しなきゃ、これを練習しなきゃって考え方だと、
大抵の人は息切れしちゃうんですよね。

楽器好きな人は、楽器を弾くのは遊びなんですね。
あれこれノルマを与える「練習」とは思ってないって事です。
一見上手くなるのに遠回りなようにも見えますよね。
実際少し時間かかるかもしれませんが、こういうタイプの方が「いいプレイヤー」になります。

「上手いプレイヤー」「いいプレイヤー」の違いはまた今度(^^ゞ

上達するしやすい考え方を作る三つの要素。

①YouTubeや教則本を鵜呑みにしない。
動画でも言ってますが、情報の取捨選択をちゃんとしましょうね、
って話です。
教則本はそれなりにきちんとしてると思いますが、
YouTube の動画内でレクチャー動画を出している人が多くいますが、
好きな人だから、気に入った人だからを言ってることを鵜呑みにするのは危険な行為です。
人には合う合わないがあるんですよね。
YouTubeの動画を探すなら、一つのテーマにつき、3~5人の言うことを比較するべきかな?
とい思います。
ついつい初心者の方は「この人カッコいい!」ってなるとその人の信者見たくなってしみますからね。
ファンになるのはいいけど、なんでも鵜呑みにする信者になるのは危険ですよって事ですね。

②一つの練習にこだわりすぎない。
これは上に挙げた、自分に毎日ノルマを与えちゃう人はこういう危険があります。
これを出来るようにならないと次の事、他の事が出来ない。
見たいな事を考えてしまうんですね。
今頑張ってることが上手く進んでるうちはいいのですが、
必ずつまづくときが来るので、その時に心が折れてしまったり、
モチベーションが維持できない、そういうことも起こりえます。

今頑張ってるテーマのほかに、興味のある事や演奏、奏法など、
一つの目標に注視しすぎないことが大事ですね。
上達を急ぐあまり、一つの事しか見えなくなってる初心者は多いです。

急がば回れ

これは真理です。


③調子悪いときは弾かない。
これはもう、練習をしてて行き詰る云々ではなくて、
楽器を触る気力がないときや、楽器触っても何も上手くいかない時は、
もう弾くの辞める、って手があります。

人間にはバイオリズムがあるので、
調子いい日もあれば悪い日もあります。
そんな調子悪い日に無理矢理楽器触って調子が上がればいいけど、
調子が上がらなかった時は、
いつもなら楽しいはずの楽器触って楽しくなかった。

って意識が生まれちゃうんですよ。
こういうマイナスイメージって良いイメージより深く心に残るので、
こういうのが蓄積されてくると、
楽器楽しくない、にすり替わっちゃうんですよ。

もちろん、ある壁を突破した方はそんなことないですが、
初心者は不安定ですからね。

音楽や楽器の本当の楽しさを知る前から、
そういうネガティブなイメージを持つのはl危険なので、
僕が今まで関わってきた初心者の方には全てこう言ってきました。
弾くのつまらない、ってちょっとでも感じたら、
楽器の磨いたり、弦張り替えたりしながら、大好きなアーティストのライブ映像を見て、
楽器弾いたり叩いたり、歌うたってるところを見てモチベーションを補充する作業が有効だよ、

って。

楽器の練習って、モチベーションをちょっとずつすり減らしてしまうんですよ。
だから、
練習って意識を持たない方がいい、みたいな事を言ってたりするんですけどね。
楽器が上達することがモチベーションの要ではあるのだけど、
あるとき、自分が上達してるのか分からなくなってしまうことがあるんですよ。
そういう時に、自分のやってることに疑問を感じて、
やる気無くしてしまったり、調子を落としたりしてしまうんですね。

そういう時に、一番効くのが自分が楽器を始めるきっかけになったアーティストを見ること。

これは効きますね。
楽器歴ン十年の僕でも効果あるくらいですからね。

簡単に言ってしまうと。

上達する人の傾向、簡単に言ってしまうと、
自分で考えられる人なんですよ。

どう練習するのか、どう楽しむのか、何をすれば楽しくなるのか。
今自分が楽しむ事を最優先に、柔軟性を持ち視野を広げながらも貪欲に知識や技術を追う姿勢。


これは頭がいいとか、そういう問題じゃないですね。
単に楽しむ姿勢。

人から与えられるものを何も考えずに鵜呑みにして、
思考停止してしまっている人は、向き不向きにかかわらず続かないですね。
思考停止してる=馬鹿ではないんですよ。

馬鹿って言葉は、車バカとか野球バカとか、
オタクのように何かに特化している人に使う言葉ですからね。
バカな人、バカになれる人は尊敬します(^^)

スクールの所でも言いましたが、
誰かに何かを教えてもらうのは、ある程度成長してからで良いと思うんです。
それまでは技術や知識ではなく、
自分で考えて工夫する、そんな姿勢や考え方を身につけることが一番大事だと思っています。

後からでは身につきませんからね。











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