こんにちは!くまちゃんです。
楽器楽しんでますか?
今日は6弦ベースについてお話してみようと思います。
6弦ベースってそもそも何?
ベースって4弦であることが基本、デフォルトであるわけなのですが、
最近音楽の多様性に基づいて、5弦ベースももはや標準的になってきましたね。
では6弦ベースはどうかと言われれば、
やっぱり特殊な楽器、マニア向けの楽器、テクニシャン向けの楽器、
そういうイメージあると思いますね(^^;
4弦と5弦って、知らない人が見ても区別つかないけど、
6弦は明らかにネックの幅とか広いので、
”なんか違う”ってことは気づいていただけるのかな?って思っています。
現在の標準的な形で言うと、
4弦ベースに低い弦弦(Lo-B)を一本増やしたものが5弦ベース。
5弦ベースに高い弦を(Hi-C)増やしたものが6弦ベース。
特殊なものを除いてそういう形が一般的だと思います。
6弦ベースのチューニング
一般的なレギュラーチューニングは、
低い方から、
B・E・A・D・G・Cという風になります。
真ん中の4つは普通のベースと一緒ですね。
ここでギターなんかの経験がある人は、
「え?Gの上ってBじゃないの?」って思いますよね。
確かに、ギターの場合は3弦Gの上は2弦Bなので、
その理論も間違いではないのですが、
ベースの場合は4度上のCが使われています。
それはなぜか?
あくまで僕の憶測ですが、
実はギターの方が特別で、
他の弦は全部4度チューニングなのに2弦と3弦の間だけ違います。
それは、コード(フルコード)を弾く際にそうする方が便利だったからというのがあります。
ギター弾ける人ならわかると思いますが、
仮に2弦をCして1弦をFにして全部の弦を4度チューニングにすると、
一弦から6弦まで全部弾く、フルコードが破綻するのが分かると思います。
その辺の整合性を取るために2弦、3弦の間だけ変則なチューニングになってる訳なのです。
その弦の間だけスケールの形が変化するので、最初疑問に思いませんでしたか?
ベースの場合、全弦を全部一度に弾くことがないので、
Hi-Cでも成立します。
スケールの形もコードの形も変化しないので覚えやすいですね。
ベースの場合、5度やオクターブを使うことがい多いので、
BよりはCにしておいた方がごっちゃにならなくていい、
って話ですね。
ギターのようにBの方が楽って人もいるかもしれませんが、
それはもともとギタリストの方で、高い弦をソロやメロディ弾きに使いたい人でしょうね。
正直あまり聞いたことないですけどね。
僕はもともとギタリストですが、
普通にHi-Cで使ってます。
なぜ6弦ベースを使うのか。
多分、6弦ベースを検討するうえで一番ネックになるのがここだと思います。
普通に考えればジャス、フュージョン、メタル系のテクニシャンの人がソロ、メロディを弾く用に高い弦を張ってる。
そういうイメージだと思いますし、それで正解だと思います。
実際そういう使い方をしている人が多いですし。
じゃぁソロとか弾かない人は6弦ベースって不要なのか?
僕自身はそんなことないと思います。
多分一般的にあまり知られてないかもしれませんが、
日本で一番有名な6弦ベース奏者は、
ドリカムの中村正人さんです。
もう長い事ワーウイックの6弦ベース使ってますね。
でも失礼ながら、彼にベースでソロを弾いているイメージもないし、
音数重視のテクニシャンには思えないです。
(別な意味でのテクニシャンではありますが)
ドリカムの楽曲の中では5弦でも十分に足りるはずです。
そんな彼が、なぜ6弦ベースを使っているのか?
6弦ベースの大きな特徴である、音域の広さではない部分で
6弦ベースの特徴に必要性を感じて使ってるんだと思います。
6弦ベース特有の弦間の狭さであったりとか、
ネックの幅広さからくる剛性感とか、
6弦ベースの重量増しにおける音質の変化とかですね。
僕自身は、弦間狭さってのがメリットに感じますね。
弦間が広い4弦と6弦では音も変わってしまうし、
4弦の方が魅力的な音がしますが、
弾きやすさで言うと6弦の弦間ピッチの方が楽に弾けます。
それは僕がもともとギタリストだっていう所にも起因するかもしれません。
正直スラップするには6弦の弦間は狭いのだけど、
フィンガー奏法においては6弦の方が感じがいいです。
レイキングのタイミングも合いますしね。
余談ですが、海外に”Wojtek Pilichowski”という超絶なスラップを披露するベーシストがいます。
この人普段は4ベースを愛用して超絶スラップをかましてますが、
ある条件の時だけ6弦ベースを使います。
見て頂けるとわかりますが、
フィンガー奏法メインの時は基本的に6弦ベースを使っています。
まれに6弦ならではの美しいコードプレイも見せてくれますが、
こういう音数の多いフィンガー奏法メインの曲に6弦ベースを使う理由は、
おそらく、弦間ピッチの狭さからくる弾きやすさと、
スーパーロングスケールの楽器を使うことによるタイトさだと思います。
表現したい音楽によって、楽器を変えるのは正当なことだと思うんですよね。
余談ですが、
どこかのジャズベーシストで、
6弦の弦間ピッチを使った4弦ベースを特注で作らせてる人もいます。
標準とされる弦間ピッチはその昔Fenderが勝手に決めただけの物なので、
全ての人に扱いやすいわけではないですからね。
6弦ベースの使い道。
すごく乱暴で極端な言い方をすれば、
使い道なんて買ってから考えればいい、って思ってます。
持ってないうちからいろいろ想像してしまうよりも、
何か6弦ベースに触れることで、
あなたなりのメリットが見つかるかもしれないですからね。
僕自身、どこかの記事で書きましたが、
DirtyLoopsのHenrikLinderが使ってるのを見て、
カッコいい!
って思って興味を持ち始めて、
6弦ベース使ってると上手い人って思われるかも?って下心で購入に至りました(^^;
簡単に言うとハッタリです(^^ゞ
僕はその辺割とおバカさんなので、
使うかな?とか必要かな?とか考えるより、
所有欲が勝っちゃうんですよね(^^ゞ
で、実際6弦を買ってみて色々弾いてみて、
あれ?弦間狭い方がフィンガー弾きやすいぞ?とか、
スラップの空ピックで使うと軽やかに聞こえてカッコいいぞ?とか、
元がギタリストなだけにコードワークも面白く感じたり、
自分なりの実用的なメリットを感じるようになったんですね。
たまにですが、6弦ベースを使ってると、ろくに使いこなせてないくせに、
とかやっかまれることがあります。
昔5弦使ってても言われたことですけどね。
4弦至上主義というか、4弦こそが正義!みたいな人もいるんですね。
僕はそんな時、”僕には弾きやすいので”と返すようにしています。
もしくは、”カッコいいので”と正直に答えてます(^^;
使い味やメリットは手に入れてから考えても十分間に合うと思うし、
6弦ベースに興味を持ったり、欲しくなった時点で、
もうメリットは発生していると思います。
6弦ベースに慣れるまで
6弦ベースを手に入れると、まず戸惑うと思います。
4弦から5弦は割と楽に移行できると思いますが、
5弦から6弦は割と別物です。
最初は弾くところ間違いまくると思いますし、
右手も左手も混乱すると思います。
5弦でも6弦でも弦が増えると、
その弦を使えるようにならなくちゃ!って考えがちですが、
正直、普通の楽曲ではLo-BやHi-Cの出番は少ないですよね(^^;
だからどうやって練習したらいいか、
分からなくなってしまうこともあると思います、。
僕が4弦から5弦、5弦から6弦に移行した時も、
実は同じ方法の練習をしてその楽器に慣れました。
それなりに効果は高いと思うのでぜひやってみてください。
1.しばらく6弦ベース以外は封印する。
6弦ベースを買った直後って、ものすごく混乱したり、弾きづらかったりすると思います。
それでも慣れようと弾きこんで行くと思います。
でも、たまには息抜きと4弦や5弦を弾いちゃうと思いますが、僕的にはこれはNGです。
脳内に6弦ベースモードのスイッチが完成するまで、
別のベースは封印しておいた方が賢明です。
せっかく出来かけたモードが普段引いてる楽な楽器を弾くことで混乱してしまうからです。
2か月から3か月は6弦ベースに集中してあげることで、
脳内に6弦ベースのモードが完成するので、5弦弾いても4弦弾いても混乱しにくくなります。
2.これまで弾いてきた曲のレパートリーをひたすら弾く。
6弦ベースを買うと、6弦ベースなたではの練習をしたくなると思います。
それはそれでいいと思います。Hi-CやLo-Bの感触や音程感をつかんで置くのは必要なことです。
でも一番にやって頂きたいのは、
これまで4弦ベースや5弦ベースで弾いてきたひたすら曲を弾くってことです。
インストやかなり特殊な楽曲でない以上、
ベースで一番使う音域は4弦ベースの音域なんですね。
無理にHi-CやLo-Bの使い道を探すより、
これまで練習してきた楽曲を6弦ベースで弾けるように落とし込むってことですね。
多分それでも最初はかなり混乱すると思います。
それくらい6弦ベースは特殊です。
6弦ベースを6本の弦のベースととらえるより、
普通の4弦ベースの上と下に弦がついている1+4+1の感覚を磨いた方が、
6弦ベースに慣れるのには早いのかな?って思います。
先ほども言いましたが、
6弦ベースと言えども一番使うのは真ん中の4本です。
なのでマス底をしっかり使えるようになってからでも、
Lo-BやHo-Cの使い方を研究してもいいと思います。
スケールの違い。
4弦ベースの多くは標準的な34インチスケールの場合が多いですが、
5弦や6弦ベースの場合、35インチやそれ以上のスケールの物も存在します。
なぜスケールを長くする必要があるのかについては、
太いLo-B弦のテンションを稼ぐためだったり、
音程感を付けるためだったりとちゃんと理由があります。
スケールの違いについては、
他の記事でも書いてますのでその辺を参考にしてもらえれば、
と思います。
今回スケールの効能というよりは、移行のしやすさという部分について、
書いてみようと思います。
これまで34インチの4弦、または5弦を使っている人が、
いきなり35インチの6弦を使うことはちょっとチャレンジャーn亜選択だと思います。
弦は増えるはスケールは伸びるわで、違和感二倍増しですからね。
僕自身は実は35インチの6弦がデビューだったんですけど、
先ほども書いたように僕はちょっとおバカなので、
6弦買った所有欲が違和感に勝ってしまってたんですね。
正直、弦が増えて混乱してるし、なんかテンション固いし、
1フレットまで遠いし、
って弾きにくさは理解してたんですけど、
6弦弾いてる自分に酔うとでも言いましょうか、
口にはしないけど、”6弦弾いてる俺カッコいい”的な(^^ゞ
でもちゃんと弾きこなせてないので、
逆にもっと弾きこなせてかっこよくなりたい、って。
いい大人が考えることではないですが、
僕的には正解だったかな、って思っています。
僕の個人的な感覚ですが、
スラップメインの方が6弦でもスラップするつもりなら、
最初は34インチの6弦ベースをオススメします。
スラップをやってて気になるのは、
スケールの長さより弦の振動幅だったり、テンション感なんですね。
35インチだと弦のテンションが増すので、
弦の振動幅が狭くなります。
すなわち34インチと同じセッティング、弦高だと、
サムやプルでしっかり弦がフレットに当たってくれなくて気持ちいい音が出ないんですね。
同じ倍音を出すには相当強く弾かないといけないですし、
早いフレーズだを追い付かないですからね。
テンション強いと倍音が無くなってしまうんですね。
ある程度はセッティングでカバーできますが、
右手の感触は違うままなので、弾きにくいと感じる人も多いかもですね。
上記のWojtek Pilichowskiのように用途によってベースを変えられる人はいいですが、
アマチュアだったり、電車でスタジオに行く人は、そう何本も楽器を持っていけないので、
34インチの6弦を選ぶのがいいのではないかと思います。、
僕自身は34インチと35インチ、
どちらも6弦を持っていますが、それぞれで音も違うし、
それぞれカッコいい音が出るので、
どっちがいいとは言えません。
けど、35インチから4インチを買ったとき、
最初に思ったのがスラップ楽だな、ってことだったので。
長々お話してきましたが、結論?
6弦ベースに関しては、自分でも無茶したなーと思う楽器なので、
それなりに思いいれgあるので、つい長くなってしまいました(^^;
最後に初心者に6弦はありか?ってことですが、
5弦はありだけど、6弦は普通の人は避けるべきと思っています。
凄く6弦ベースに魅了されちゃってて、
どうしてもその楽器が欲しくてたまらないという人は大丈夫だと思いますが、
5弦と6弦迷ってるって人は、
5弦にしておくといいと思います。
6弦のような負荷が大きい楽器はある程度経験値がついてからの方が、
弾きこなせる確率は高いと思います。
急がば回れ、ってやつですね。
もうすでにある程度経験値がある人は、
ある程度興味があればどんどんチャレンジしてほしいと思います。
6弦全部使えてなくてもいいじゃないですか。
持ってるだけでカッコいい楽器なんですから。
コメント
ドリカムの中村さんは、ライブだと普通に高音弦でコード弾き入れたりしますね。なので、多弦ベースの音域の広さをちゃんと活かしてます。
コメントありがとうございます。最近はそうなんですね、知りませんでした。スタジオワークでは、あまり「6弦」ならでは音域を使うプレイは聞かないイメージなのでそう思ってました。パフォーマンスとして取り入れてるのでしょうね。