こんにちは!くまちゃんです。
楽器楽しんでますか?
今日はこのブログに新しく追加したカテゴリー、
”バンド人間学”についてお話していこう思います。
「バンド人間学」って何?
バンド人間学。
勘のいい方ならその語感でなんとなく想像つくかもしれませんね。
”バンド”をやる楽器プレイヤーの心理や行動原理に基づいて、
音楽を長く続けるための方法論。
というのが一番簡潔な説明になるのだけど、
これじゃよくわからないですよね?
皆さんも言っての通り、
”バンド”って人と人が集まってやるものじゃないですか。
人と人が集まって小さくても集団になれば、
必ず問題やトラブルが起きることがありますよね?
そんなときどうすればいいか。
トラブルだったり自分が悪い事してしまったと確認できているときは、
普通に謝ればいいのですが、
そうじゃない場合、いわゆる自分に非がないであろう状態の時に、
相手が何か怒っている。
そういう時、どうしますか?
そういう時に怒っている人の多くの場合、
謝ってほしいわけではなくて、
自分の考え方が理解してもらえない憤りだったりします。
そういう時、相手の気持ちを推し量ってあげることが一番の解決ですが、
それがその人の立場特有のものだったら?っていう話ですね。
例えばベーシストの人の気持ちって、ベーシストにしかわかりませんよね。
担当しているパートによって物の見え方、聞こえ方が違いますし。
そのベーシストがなぜ怒っているのか、なぜ憤っているのかを疑問に思うことはできても、
”べーシスト”の目線になることができる人は経験者しかいないと思うんですよね。
そういう立場の違いを理解したうえでバンド運営をすることができれば、
無駄に揉めたりしていいバンドをつぶしてしまうことも少ないのでは、
ということなんですね。
バンドは小さな社会。
”バンドは小さな社会”
これは僕がいつも心に留めていることです。
人が何人か集まって作る集団は、人数が少ないだけで学校や会社と同じ”組織”なんですよ。
その上、自分の趣味として集まっている組織なので、
ちょっと特殊な集団になりますよね。
先ほどの立場の違いの話もそうですが、
もっと言えば、それぞれの好みや性格が如実に表れる集団です。
一応、会社は利益を上げるための組織なので、
自分の好みや性格などをさほど加味せずお仕事しますよね。
性格というより得意なことや能力を生かす場所なので、
社員一人一人の好みや性格などは組織に反映されません。
学校は学びを得る場所ですよね。
高校や大学になると自分が学びたいことを選ぶことができるようになりますが、
好みや興味で選択して変わるものは、学ぶ知識と一緒に学ぶ面子くらいなので、
その人の好みや性格が組織に影響することはありません。
でも”バンド”は違います。
メンバーそれぞれの好みがやる楽曲に関わってくるし、
そもそもメンバーの選出なども好みや性格によるところも多いと思いますよね。
そういう意味では会社や学校などのSocialをぎゅっとした感じだと思いますが、
バンドならではの特殊性も避けられないと思っています。
生き方を学ぶ。
バンドを長年やっていると、すごく癖のある人だったり、
凄く困った人に出会うことがあります。
いやいや、この人普段社会人としてどうやって過ごしているんだろう?
って疑問になってしまうほど自分勝手な人だったり、
頑固だったり意固地だったり協調性ない人だったり。
偏見かもしれませんが、バンドってそういう人多いと思います。
そういう人をどうやって扱っていくか、
我慢して付き合っていくべきなのか、
排除も視野に入れなくてはいけないのか、
そういうのも”バンド”ならではの話になると思います。
普段プライベートの領域では何も言えない気弱な人でも、
自分が好きでやってる音楽に関しては途端に攻撃的になったりする人がいますよね。
簡単に言うと、車に乗ると性格変わる人だったり、
ネットになると急に強気になる人。
そんな風に普段の自分には自信ないけど、
こと音楽、楽器なら負けないって思ってるのか、
妙に強気になっちゃう人もいますし、
自分のイエスマンだけしかメンバーにしないって人もいますしね。
そういう癖のある人は、
なぜそういう癖にになっているのか、
その癖はどういう時に発動するのか、
それを知っておくと伸びた鼻の折り方もわかるってもんです。
そういう人間の癖や心理を一般的な枠ではなく、
バンドマンという特殊な目線で考えておくのが、バンド人間学だったりします。
そしてそこで学んだことはきっと、
一般社会での生き方を学ぶことにもなるのです。
トラブルは他人とだけではない。
バンド人間学においては、
もちろん他人との摩擦やすれ違いに対する対処などがメインではありますが、
何もトラブルは他人とだけではないですよね。
バンドやっているから、バンドに関わっているからこその悩みもあるでしょうし。
楽器を始めてみたけど、なかなか上手くならない。
才能ないのかな?
とか自分自身の中で考えてしまうネガティブな感情は、
きっと誰にもあるはずなんです。
そんなときどうすればいいか、
どう考えれば解消できるのか。
そんなこともバンド人間学は考えていきます。
大抵人間が悩んでいるときは、
視野が狭くなっています。
でもそこに対して”視野を広く持とうよ”なんって言っても効果ないんですよね。
広く見えないからこそ悩んでいるわけだし。
そんなとき有効なのは、その人の”今”を知らせてあげること。
ちゃんと話を聞いてあげることですね。
自分が今どういう状態か分からないから不安にもなるし、
そのせいでこれからの時間にも不安を感じてしまいます。
これもね、バンドならではの立場の違いがあって、
なかなか難しいところだと思うんです。
例えば、
ドラマーのダブルストロークがうまく行かないという悩みを、
普通に考えたら、
ドラム経験のないギタリスト、ベーシスト、ヴォーカリストが解消できないですよね。
せいぜい応援することしかできないんじゃないかと思います。
でも、僕ならこうします。
「え?何?ダブルストロークって何?
どんな事するの?ちょっとやって見せてよ!おーカッコいい!俺にも教えて!」
こうすることでドラマーさんの悩みを理解したい、って気持ちも伝わるし、
ドラマーさんも人に教えるってことで、自分がやっている事の解析もできることで、
突破口になるかもしれないし、
なにより共通の話題ができるのが大きいですよね。
やはり”共感”してくれる人の存在は、
凄く大きな力になります。
バンドの難しいところは、
自分と同じ立場で理解してくれる人がいないってことなんです。
たまにギターが二人だったりとかありますが、
大抵の場合は各パート一人づつですよね。
なので、自分が悩んでること考えてることを理解してもらえない
って思いこみがちなんですよね。
そう思ってしまうと、周りのメンバーへの不信感にもつながってしまうし、
あまりいいことないんですよね。
他人とのトラブルの前段階に、
ひとりで悩んでるトラブルってのが隠れてたりします。
音楽、バンドを一生の趣味にするために。
これまで上げたのはあくまで一例で、
そのほかにもバンド、楽器プレイヤーの人間に関する話題はたくさんあります。
僕のそれなりに長い経験と、たくさんのバンド、人間に関わってきて培った方法論、
バンド人間学をこれからこのブログで説いていこうと思います。
僕がこれから始めるYouTubeチャンネル、
”株式会社ふれくさぶる”の方でもバンド人間学を取り上げていくつもりです。
人とのかかわりって、時には幸せを生むけど、
関わった相手によっては心を狂わされてしまったりします。
本来リスクなんてないはずなのですが、
現代社会においては無防備で人と関わる事自体がリスクだったりします。
そのせいで時には最悪な事態を生んでしまうことも否めせん。
本来楽しいだけのはずの、音楽、バンドを一生の趣味にするために、
経験では補えない知識を入れておくのもいいと思います。
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