こんにちは、くまちゃんです。
昨今、5弦ベースや6弦ベースなどの”多弦”べベースが増えてきて、
5弦ベースはかなり一般的になってきましたよね?
僕自身も手持ちのほとんどが5弦ベースって言うくらい多弦ベース好きですが、
ふとした時に、4弦ベースを使いたくなる時があります。
やっぱり4弦にしかない魅力があるからなんですよね。
今日はその辺のお話をして行きたいと思います。
やっぱり4弦がスタンダード?
以前ここでも6弦や5弦ベースにについてお話したことがありますが、
5弦ってどーなの?6弦なんて使い道あるの?
とか多弦ベースの事はよく語られてますが、
4弦ベースの事ってあまり語られませんよね?
それくらいベースは4弦がスタンダードって事なんだと思います。
なぜ自転車は二輪なのか?
なんて話しないわけじゃないですか。
特殊なものを除けばもう自転車は二輪って決まってるものというか、
それが当たり前になってるのでそのことを語ることはないんですよね。
今日はあえての4弦ベースについてお話していきたいと思います。
ベースヒーローは4弦使いが多い?
見出しにもある通り、いわゆるベースヒーローみたいな人って、
大抵4弦使ってるんですよ。
もちろん若いプレイヤーはその限りではありませんが、
その昔一時代を作ったベーシストの多くが4弦ベース使いなんですね。
マーカスミラーとかヴィクターウッテンとかも4弦使いですし、
ビリーシーンもそうですよね。
まだ多弦がなかった時代に名を馳せた人たちなだからじゃない?
って思いますよね。
確かにそうだと思うんですけど、これだけ5弦が普及してきても使わないのは、
必要性もあるんでしょうけど、4弦の方が魅力的だからなんじゃないかと思ってます。
(マーカスミラーは稀に5弦使うらしい)
4弦ベースの魅力
さて、4弦ベースの魅力ということなんですが、
先ほども言ったように4弦ベースって当たり前の形なので、改めて魅力を語られることはないと思います。
なので、5弦との比較という視点で考えてみようと思います。
私くまちゃんが考える4弦のメリットは三つ。
1.弾きやすい
2.軽い
3.音がいい
この三つについて考察していきます。
1.弾きやすい
先ほどもお話した通り、長い事4弦ベースがスタンダートで当たり前の存在だったため、
比較対象がなかったんですね。
しかし5弦ベースが一般化することによって、
「どっちがいいの?」と語られることも多くなってきたわけです。
楽器の弾きさすさは個人の主観なので決めつけることはできませんが、
5弦より4弦の方がミュートが楽ということは言えると思います。
5弦のLo-Bは弦の質量が大きいため、ちょっと触れちゃうだけでも弦が振動してしまうので、きちっとミュートをしないとのノイズが混じったような演奏になってしまいます。
スラップなどでE弦を多用する場合でも、すぐ上にLo-Bの弦があるため、
親指の振り方などを工夫しないとLo-Bにかすってしまいますからね。
フィンガーの場合は、ピッキング側の手の親指をLo-B弦に乗せたりしてミュートが可能ですが、
ピック弾きでは弦間が狭い分、ピックの振り方を考えないとやはりノイジーになってしまいます。
でも4弦ではそんなこと考えなくていいですからね。
弾きやすいというよりは、余計な気を使わなくていい、みたいな感じですかね。
それに、4弦ベースに慣れてしまった人は、
5弦ベースの弦間は戸惑うかもしれません。
ミュートも含め、その辺は慣れなんですけどね。
でも僕個人は5弦に移行した時、ミュートと弦間にかなり悩まされたんですよね。
2.軽い
楽器の重さって、気の材質であったり形状によってしまうのですが、
仮に同じ材質、(同じにはならないので)同系統の形状だた場合、
明らかに4弦の方が軽くなります。
もちろん、4弦より軽い5弦もあるし、
5弦より重い4弦もありますが。
あくまで同材質、同形状のお話です。
4弦ベースと5弦ベースの主な違いは、弦の数。
仮にボディが同じであったとしても、
5弦は4弦よりネックがかなり幅広になるということ。
ブリッジなどの金属パーツが大きくなる、
ペグがひとつ増えるなど、重量増しの要素が沢山あるわけです。
その軽さ重さは音にも影響してきますし、
ストラップ下げた時の体感の重さにも繋がります。
後5弦ベースはヘッド落ちする個体も多いです。
ネックも幅広で重いし、ペグも増えてるので、
4弦でバランス取れるように設計されてるボディ形状だと、
ヘッド落ちしやすくなります。
最近はペグをすごく軽いものになったり、
ネックが薄くなったり、ボディやブリッジの材質を重くしてバランスとってるものもあります。
ジャズベやプレべのような、
4弦でバランス取れてるものを5弦にすればバランスは崩れやすい、
ってことですね。
3.音がいい。
やっぱり4弦を使う一番のメリットはこれだと思うんです。
いやいや、5弦とかだって音良いよ?って話もありますが、
それは楽器メーカーの努力のたまものでありまして、
逆説的に言うと、5弦ベースの音のクオリティを上げるのは難しい、
ということなんです。
4弦と5弦を弾き比べてまず思うのは、
4弦の音色の深さ。
人によってはオープン感、みたいな言い方をする人もいます。
5弦は良く音にコンプ感がある、なんて言いますよね。
弦楽器って、厳密に言うと弦一本弾いても他の弦って鳴ってるんですよね。
もちろんミュートはして音が出てなくても振動はしてる状態なんですよ。
もちろん、その影響は弦が細いほど小さくて、太いほど大きいんです。
そういう共振が弦の振動を制限してしまい、音が変わる原因だと思ってます。
多分4弦と5弦を弾き比べて一番その深さを感じるのがE弦(4弦)なんですね。
4弦ベースは弦間も広く、E弦より太い弦はないので、3弦側に逃げられない振動は、
4弦より上のオープンなスペースに開放されます。
振動を邪魔される要素が少ないんですね。だから深い音がしやすいのかな?なんて思ってます。
でも5弦は弦間も狭くて影響を受けやすい上に、
E弦より太く振動しやすい弦、Lo-B弦があるので共振の影響を受けやすい。
上下弦に挟まれているので、振動を開放するスペースが少ないので、
5弦は独特のコンプ感があるのだと思います。
それに、4弦と5弦ではネックの太さが違うので、
弦の振動が変わるというお話もありますが、
これに関してはどっちがいい、って話ではないのかな?
と思ってます。
もう一つ、音で言うとピックアップの問題があります。
4弦ベースの長年研究しつくされたPUに対して、
まだ5弦用のPUは歴史が浅いんですよね。
機構的に4弦ベースと5弦ベースのPUは同じ音色にできないんだそうです。
電気に詳しい方ならわかると思いますが、
PUって磁石とコイルで音を拾ってるんですね。
マイクのように空気の振動を拾ってるわけではないんです。
それは置いといて、
例えば、4弦ベース用のPUでAという磁石に、Bという線材の電線を、C回巻き付けると
絶品の音がするとします。
絶品なのでそのPUを5弦用にカスタマイズして、
4弦と同じように、Aという磁石に、Bという線材の電線を、C回巻き付けても、
同じ音はしません。
それはなぜか。
4弦用より5弦用の方がPUが長いので、
4弦用と同じ回数巻き付けると電線が長くなるんです。
陸上の400mトラック10周だと4000mだけど、
500mトラック(ってのがあるとして)を10周だと5000mになるってイメージです。
電線が長くなると抵抗値が増したりして、
よくも悪くも影響があるわけですね。
最近はかなり5弦用でもいいPU出てきました。
でも4弦と全く同じの音、という風にはいかない様です。
結局は好みなんだけど
4弦か5弦か。
結局は好みなんですよね。
ただ、僕がたまに4弦を使いたくなるのは、。
4弦にしかない音の深さってやっぱりあって、
ピックでゴリゴリ弾くようなロックで、4弦開放ごーん!って鳴らしたいときもあるし、
いわゆる4弦ベースの深みでフレーズにも変化があったりもします。
スラップとかしてても5弦のコンプ感のある音だと細かい音符を刻みたくなるけど、
4弦の深みのある音だと、重心下げたフレーズになりやすいとか。
聞こえてくる音の感触でフレージングとかに影響するので、
男らしく弾きたい、って思えば4弦で、
テクニカルにト思えば5弦、とか、
個人の意識に合わせて楽器を選択してもいいのな?って思います。
↑将来のために僕も口座持ってます。
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