こんにちは、くまちゃんです。
楽器楽しんでますか?
唐突ですが、仮に予算が10万円あったとして、
初心者の方に楽器の買い物に付き合う場合、
必要なものの順番ってどのように説明しますか?
おそらく、多くの人が、
楽器本体、シールドケーブル、ストラップ、ピック、予備の弦、
アンプ(ヘッドホンアンプ)、余裕があればエフェクター、
そんな感じになると思います。
え?一つ足りないだろって?
そうですよね。チューナーが入っていません。
今日はそのチューナーのお話をしようと思います。
チューナーってどうしてます?
皆さん、チューナーってどうしてます?
中級者から上級者の方は、その重要性が分かっているはずなので、
きちんとお金かけてると思います。
マルチ使ってる方は内臓のチューナー使うのもありですが、
きちんとしたものを別で用意している人もいますね。
でも初心者の方は、
チューナーなんてチューニングできればいいんでしょ?
って結構簡単に考えていませんか?
おそらくチューナーに大きな予算を割ける人は少ないと思います。
実はチューナーって弦楽器をやる上で、とても大事なものだったりします。
弦楽器(特にギター)の場合はコードの聞こえ方が違ってくるし、
普段からちゃんとしたチューニングの楽器で演奏していると、
耳が鍛えられて、ちょっとしたズレに気づくようになりますし、
綺麗なコードが分かっている人は上手く聞こえます。
チューナーってどんな種類があるの?
チューナーには大きく分けて、
クリップタイプと、フロアタイプがあります。
クリップタイプは、弦楽器のヘッドに挟んでその振動を拾ってチューニングをするもので、
フロアタイプはエフェクターのようにつないで楽器から出た電気信号でチューニングするものです。
↑クリップタイプ。
↑フロアタイプ。
クリップタイプはお値段も安いものが多く、
手軽で便利ですが、正確さという部分で一歩劣ります(^^;
ギターやベースのヘッドに耳を付けて弦を鳴らすと、
振動がちゃんと伝わってるのが分かります。
この振動を拾ってチューニングするのがクリップタイプです。
フロアタイプは、クリップチューナーに比べて正確性格段に上です。
PUから直接弦の音を拾ってるので、チューナーの正確性には一歩リードしてます。
そんなに違うものなの?全部同じじゃないの?
結論から言うと、チューナーの精度はそれぞれ違います。
ほんとうはあってはならないことですが、基音の440Hzですらそれぞれ違ったりします。
これは商品制度もありますが、メーカーの特性もあるようです。
例えばバンドでギターの方とベースの方の使ってるメーカーが違えば、
同じAを弾いても、微妙にずれててしまう可能性が高くなります。
とても汚い音になってしまいます。
どんなに上手に弾いてもアンサンブルが汚くなるので、
下手くそに聞こえてしまうんです。
まして、ギターがフロア、ベースがクリップみたいなことがあると、
そのズレはますます広がるかもしれません。
バンドの中で弦楽器奏者のチューナーはお揃いを使うといい、
って昔から言われています。
それぞれの長所、短所。
クリップ式の長所は見ての通り小さいこと、どこでもすぐ使えること。
これにつきますよね。それにとても安い。
エレキ楽器だけでなく、アコギなどにも使えますし、
利用価値は広いと思います。
ただどうしてもチューニングの正確性においてはどうしても疑問が残ります。
先ほど、弦をはじいたときの振動をヘッドでチューナーが拾うって話をしましたが、
厳密に言うと、弦を弾くと弦だけが振動するわけではないんですね。
当然ネック振動するし、ペグやブリッジも振動します。
アーム付のギターなら裏のスプリングも振動します。
これらの振動がそれぞれの周波数で発するため、
本来の弦の周波数に混ざってしまうことは、機構的に避けられないです。
それと、周りの騒音にも弱いですね。
楽器のネックやボディが共振してしまった場合、
正確なチューニングができないというより、
ハリがぐらぐら揺れてチューニングしづらくなると思います。
だから、クリップ式の場合は、
できるだけ静かな環境でチューニングすることをオススメします。
ケーブルなどを使う必要がないので、
家でちょっと弾くときとか、ステージの裏、楽屋とかでも使用できるのが便利です。
フロア式の長所はチューニングが正確なものが多いということと、
画面が大きいのでチューニングがしやすいんですね。
クリップ式の小さな画面だと針がふらついてしまうような場面でも、
少し大きな画面だと安定しやすいので、
結果早く正確にチューニングできるということですね。
初心者の方はすぐにやらないかもしれませんが、
ゆくゆく自分でメンテナンスをするときになって、
オクターブチューニングをするときには、フロアタイプの方が断然正確です。
後、ステージで使う場合ですが、
ふっとスイッチで音がミュートできるので、
ライブ中ヴォーカルさんのMCの時なんかにコッソリチューニングが確認できます。
短所はクリップ式に比べると、大きいものが多い。
使う際にわざわざケーブルをつながなくてはいけない。
って感じですかね。
慣れてしまえば大したことではないんですけどね。
結局どっちを買えばいいの?
僕個人の考えですがもし予算が許すなら、
一番最初からフロアタイプのしっかりしたものを買っておくのがいいと思います。
僕個人の経験ですが、
僕自身最初いいチューナー変えなくて、(当時はクリップ式とかない)
音叉でチューニングしてたんですよ。
で、スタジオ内で周りに人がいる状況では使えなくて、
特売品の安いやつを買ったんです。
もうメーカーすらわからないようなやつ。
そうなんです。僕自身がチューナーにお金をかけられない人だったんですね。
でも周りからなんかチューニングおかしくない?って言われるようになって、
始めてKORG DT-7というチューナー買ったんですよ。
それを使ってちゃんとチューニングしたら、
もう全然違う楽器なんですね。
コードに濁りがなく超クリアだし、
クリーンのアルペシオとかめちゃくちゃ広がるし。
凄く感動したんですね。
そんなこともあって、
家でのメンテの時にはいまだにそのチューナー使ってます(^^ゞ
チューナーっていいものを買っておけば、
そうそう買い替えることないんですよ。
フロア式のものならそれなりに頑丈に作られてますし、
そうそう壊れるものではないですしね。
とはいえ、まだ予算が許さない人だったり、
まだスタジオデビューしてないよ、って人は、
とりあえずクリップ式の物でもいいかな?と思います。
ダダリオやKORGから安いもの出てますしね。・
でもバンド組んでスタジオ行くようになったら、
フロア式の物を用意するようにしてくださいね。
マルチエフェクター使ってる方は、内臓チューナーでもいいですけどね。
もし今クリップ式を使っていて、
友人や知り合いで、フロアタイプのいいチューナーを使っている人がいたら、
是非使わせてもらってください。
そのチューナーでなんか変わった!ってわかる人は絶対フロア型を買うべきです。
チューナーによって響きが変わるのが分かる耳が育ってるってことですからね。
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